【妊活薬膳レシピ】かぼちゃとさつまいも、豚肉の秋の味覚「ホクホク煮」
【妊活薬膳レシピ】かぼちゃとさつまいも、豚肉の秋の味覚「ホクホク煮」
秋の味覚が店頭に並ぶと、体も「養う」季節の始まりです。
妊活中の方からよくいただくご相談が、
- 「体を温める食事って、結局なにを食べればいいの?」
- 「手軽に作れて、栄養も摂れるものが欲しい」
今回ご紹介するのは、かぼちゃ・さつまいも・豚肉・しめじを、調味料3つで煮るだけの「ホクホク煮」。中医薬膳師の資格を持つ院長が、薬膳の観点から「なぜこの組み合わせが秋に良いのか」まで解説します。圧力鍋がなくても電子レンジで代用できます。
この記事を書いた人 市川博永(いちかわ・ひろなが)/はり師・きゅう師(国家資格)。ふないり鍼灸整骨院長・レガロ妊活専門鍼灸院院長。開業18年、延べ10万人以上の施術経験。中医薬膳師(元料理人)。自身も不妊治療を経験し、その経験をもとに分子栄養学・中医薬膳を学び、妊活専門の鍼灸施術を行う。詳細なプロフィールは記事末尾。
この一品のポイント(薬膳サマリー)
- かぼちゃ・さつまいも=脾胃(消化機能)を養い「気」を補う秋の収穫物
- 豚肉=体の内側を潤す「滋陰潤燥」の代表格。秋の乾燥対策の主役
- 温かい煮物=消化にやさしく、内側から体を温めて冷えにくい体へ
材料(2人分)
【画像2:材料】
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| かぼちゃ | 1/6個 |
| さつまいも | 1/2個 |
| 豚肉(バラ) | 50g |
| しめじ | 1/5袋 |
| 水 | 具材がかぶる程度 |
| 醤油 | 大さじ1 ▼ |
| 酒 | 大さじ1 ▼ |
| みりん | 大さじ1 ▼ |
※調味料の分量は目安です。お好みで調整してください。
作り方
圧力鍋の場合
- かぼちゃは種とワタを取って一口大に切る。さつまいもは1cmほどの輪切りにして水にさらす。しめじは石づきを取り小房に分ける。
- 圧力鍋に具材・調味料・水をすべて入れる。
- フタをして加圧する ▼(加圧時間はお使いの鍋の説明書に従ってください。かぼちゃが竹串スーッと通る柔らかさが目安)。
- 蒸気を逃してフタを開け、フタなしで軽く煮詰めて味を絡めたら完成。
圧力鍋がない場合(電子レンジ+鍋)
- かぼちゃ・さつまいもを耐熱皿にのせ、ふんわりラップをして600Wで5分ほど下加熱する ▼(爪楊枝が少し入るくらいが目安)。
- 鍋に調味料・水・下加熱した具材と豚肉・しめじを入れ、落とし蓋をして10分ほど煮る ▼。
ポイント しめじは煮すぎると食感がなくなるので、柔らかい食材が好きな方は最初から入れてOK。豚バラは脂が味わいの源なので、できるだけ加熱しすぎず投入の順番を工夫するのがおすすめです。
薬膳的に見る「ホクホク煮」——なぜ秋に良いのか
秋は「乾燥」と「気の充電」の季節
中医学では季節ごとに働きが活発になる臓腑があり、秋は「肺」の季節。肺は皮膚・粘膜・呼吸器を司り、乾燥をとても嫌います。夏の暑さと冷房で消耗した「気(エネルギー)」と「潤い(陰液)」を回復しながら、冬に備えて蓄える——それが秋の養生です。
かぼちゃは「補中益気」——脾胃を温めて気力を補う
薬膳のかぼちゃは性温・味甘で、帰経は脾経・胃経。夏野菜が冷やすものが多い中で、数少ない「温める」食材です。疲れやすい・食欲が出ない・お腹が冷えやすい——いわゆる「気虚」タイプの養生に向きます(参考:クラシエの漢方 薬膳食材図鑑)。
さつまいもは「益気健脾・潤腸通便」——腸から整える
さつまいもは性平・味甘で体質を選びにくい補気食材。『中薬大辞典』では効能を「補気」「生津」「寛腸」と整理します。食物繊維が豊富で便通を助ける働きが知られ、胃腸の弱い方・便秘気味の方の日常食に向きます(参考:漢方百科)。
豚肉は「滋陰潤燥」——体の内側を潤す
肉類の中でも豚肉は「潤す」に特化した食材です。性平・味甘鹹で帰経は脾・胃・腎。陰液(潤い成分)を養い、のど・肌・腸の乾燥をやわらげるとされます。古くは『本朝食鑑』にも記載のある食材です(参考:はりきゅう薬膳情報)。
しめじと調味料の役割
きのこ類は性質が穏やかで、旨味(グアニル酸)で塩分を抑えられます。酒は性温で活血(血の巡りを良くする)——煮物の酒は味を食材の芯へ導く「薬引」の働きもあり、薬膳の煮物には欠かせません。みりんの「甘」は脾胃を養う味です。
妊活中にうれしい3つの理由
【画像3:鍋の様子】
- 温かい煮物で、内側から温まる:体が冷えると血流が滞りがち。温かいものを脾胃にやさしい「煮る」調理で食べるのは、妊活の食事の基本です。
- 便秘の解消は「血の道」の改善に:さつまいもの食物繊維は腸内環境の土台。腸の調子は血流・ホルモン代謝にもつながります。
- タンパク質で「血」を養う:月経で失った血は、質の良いタンパク質で補うのが基本。豚肉は月経後〜卵胞期の補養にも好相性です。
栄養のポイント(分子栄養学の視点)
- かぼちゃのβカロテン:体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を健やかに保ちます。粘膜の健康は、着床を迎える環境を整える土台です。
- 豚肉のビタミンB1:糖質の代謝を助けるビタミンの代表格。エネルギー産生を支えます。
- しめじのβグルカン・旨味:免疫バランスと減塩の両方に貢献。
薬膳の効能は伝統的な考え方に基づく養生論です。効果には個人差があります。体調が優れない場合は、まず医療機関にご相談ください。
こんな方におすすめ/アレンジ
| 体質・悩み | アレンジ |
|---|---|
| 冷えが強い | 生姜の千切りを追加/豚肉→鶏肉(鶏は性温でより温めます) |
| 便秘・むくみ | さつまいもときのこを増量、皮ごと調理 |
| 乾燥・肌荒れ | 豚肉を主役に増量し、煮汁ごと食べ切る |
| 妊娠中でアルコールが気になる | 酒・みりんを省き、水+醤油でも仕上がります |
よくある質問
Q. 圧力鍋がなくても作れますか? A. はい。かぼちゃ・さつまいもを電子レンジで下加熱し、普通の鍋で煮てください。本文中の手順を参考にしてください。
Q. 豚肉の代わりになるものは? A. 鶏肉でも作れます。薬膳では鶏肉は性温で、冷えが気になる方にはむしろおすすめです。
Q. 保存はできますか? A. 冷蔵で2〜3日程度が目安 ▼。食べる際はしっかり再加熱してください。
Q. どのタイミングで食べると良い? A. 温かいうちに、昼〜夕の食事がおすすめ ▼。月経周期のうち、月経後〜卵胞期の「血を補う」時期にもよく合います。
まとめ
- かぼちゃ(補中益気)×さつまいも(益気健脾)×豚肉(滋陰潤燥)——秋の味覚がそのまま薬膳になる組み合わせ
- 温かい煮物は脾胃にやさしく、冷え・乾燥・便秘という秋〜冬の不調に幅広く寄り添う
- 薬膳は「体質に合わせて毎日の食事を整える」食養生。まずはいつもの食卓に一皿、足すところから始めてみてください
体質のご相談や妊活鍼灸については、レガロ妊活専門鍼灸院・ふないり鍼灸整骨院までお気軽にお問い合わせください。
著者プロフィール

市川博永
- はり師・きゅう師(国家資格)
- 開業18年(ふないり鍼灸整骨院長)
- 延べ10万人以上の施術経験
- レガロ妊活専門鍼灸院院長(100人以上の妊娠報告)
- 中医薬膳師(元料理人)
- IGL医療専門学校講師
- 婦人科セラピー協会講師/婦人科セラピー協会所属
- 自身も不妊治療を経験し、その経験をもとに分子栄養学・中医薬膳を学び、妊活専門の鍼灸施術を行っている
(自己紹介動画:https://youtu.be/4274dTY4OuQ?si=7lOkr0SDCQZ87783)
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