【妊活鍼灸 症例レポート】食後の眠気・骨盤の冷え・基礎体温の乱れを整え、約6ヶ月でご出産に結びついた事例
【妊活鍼灸 症例レポート】食後の眠気・骨盤の冷え・基礎体温の乱れを整え、約6ヶ月でご出産に結びついた事例
本記事は、ご本人から掲載のご了承をいただいたうえで、個人を特定できないよう情報を加工して掲載しています。施術の効果・経過には個人差があり、本事例がすべての方に当てはまるとは限りません。
症例サマリー
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 属性 | 30代後半女性 |
| 妊活の状況 | 妊娠を望まれて4年目。タイミング法・人工授精・体外受精(1回)のご経験があり、現在はクリニックを休止しタイミング法で妊活中 |
| ご来院の目的 | 体質改善 |
| 主なお悩み | 食後の眠気、生理痛、骨盤周りの冷え、基礎体温の乱れ(高温期の日数が不安定)、便秘、睡眠が浅い(途中覚醒) |
| 通院頻度 | 週1回 |
| 施術期間 | 約6ヶ月(施術4ヶ月目に採卵、約6ヶ月後に移植) |
| 結果 | 移植後にご懐妊され、ご出産に至りました |
ご来院のきっかけ
ご本人は、ご来院の理由をこう語られています。
「これまで、タイミング法、人工授精、体外受精も行いましたが、なかなか授からず、体質改善を考えていたため」(妊娠報告アンケートより)
妊娠を望まれて4年。ご主人の精液検査で精子の運動率が低めの所見があり、タイミング法から人工授精、体外受精へとステップアップされましたが妊娠には至らず、今はクリニックを休止してタイミング法で頑張っておられる時期でした。
「今のうちに体調を整えたい」というご希望でご来院されました。
初診時の状態(問診・施術所見)
初診の問診でうかがった、主な特徴です。
- 活動的な毎日を送られている:脈は力強め。お仕事も忙しく、お休みの日にはイベントなどの司会をされることもあるほどです。
- 食後の眠気が特に強い:3食しっかり摂られていましたが、食後に強い眠気を感じておられました。※医学的な検査結果に基づくものではなく、問診からの見立てです。
- 婦人科系の既往と徴候:子宮内膜症・チョコレート嚢胞のご経験。以前から風邪をひきやすく、生理痛も強めでした。
- 基礎体温の乱れ:排卵日は比較的安定していますが、基礎体温は「ガタガタ」と不安定で、高温期の日数も一定しませんでした。
- 冷え:特に骨盤周りが冷えるという自覚があり、末端の冷えもありました。
- その他:生理周期は26〜29日とやや変動。便秘傾向。睡眠時間が短く、途中で目が覚める中途覚醒もありました。
東洋医学的な評価
用語がいくつか出てきますので、かみ砕いて説明します。
- 脾胃(ひい):東洋医学で「食べ物を消化し、栄養として吸収する働き」を指します。脾胃の働きが弱ると、食べたものがうまく栄養にならず、眠気・だるさ・便通の乱れとして現れやすいと考えます。
- 瘀血(おけつ):体の中で血の巡りが滞った状態。生理痛の強さや骨盤内の冷えと関連しやすいと考えます。
- 上熱下寒(じょうねつげかん):上半身に熱がこもり、下半身(おなか・足)が冷えている状態。
本症例では、次のように評価しました。
- 食後の眠気・便秘傾向から、脾胃の消化吸収が弱っている
- 生理痛の強さと骨盤内の冷えから、瘀血(骨盤内の血流低下)がある
- 上半身は熱がちで下半身・末端が冷え気味の、上熱下寒の傾向
- 全体として気(体を動かすエネルギー)が不足気味
施術方針
◯ 脾胃を整え、栄養を吸収できる体へ 3食しっかり摂られていましたが、食後の眠気や便通の状態から、食べたものが十分に活かせていない(低血糖のような状態になりやすい)と考えました。まずは便秘を改善し、栄養を吸収しやすい土台をつくることを優先しました。
◯ 高温期をしっかり作る 排卵日は安定していますが高温期の日数が安定しないこと、骨盤周りの冷えの自覚から、骨盤内の血流が回りにくいと考えました。お灸などで、骨盤内が温まるように施術を行いました。
◯ 睡眠の質を上げる 中途覚醒が多く、休息の質が落ちている状態でした。副交感神経が優位になるよう施術を行うとともに、就寝前の腹式呼吸をおすすめしました。
◯ 心の負担も一緒に ご主人は食事の好き嫌いが多く、「作ることがストレスになっている」と話されていました。考えすぎないこと、気分転換になること(1人カラオケ、自分の好きなものを食べるなど)を取り入れていただきました。妊活中はご本人だけでなく、ご夫婦が心身ともに楽に過ごせることを大切にしてもらいました。
経過
週1回のペースで施術を行いました。
| 時期 | 経過 |
|---|---|
| 初回の施術後 | 「その日は家に帰ってからも体がポカポカしていた」とのこと(妊娠報告アンケートより) |
| 施術4〜5回目ごろ | 便秘が少しずつ改善し始めました |
| 約3ヶ月後 | 寒い時期にもかかわらず、以前より寒さを感じにくくなったとのこと |
| 4ヶ月目 | 採卵 |
| 約6ヶ月後 | 移植 → ご懐妊 |
| その後 | 無事にご出産されました |
ご本人の声(妊娠報告アンケートより)
出産後、ご本人からいただいたアンケートです。
―具体的な数値や体調の改善はありましたか?
冷えがあまり気にならなくなり、基礎体温がきれいな二層になりました。酷かった生理痛も軽くなり「体調が良い!」と思える日が増えました。 色々な情報が多い中、今の私に合ったアドバイスをくださるので、体がどんどん変わっていきました。また何でも相談に乗ってくださり、リラックスできました。
―これから妊娠をめざされる方にメッセージ
なかなか結果が出ないと、心も身体もしんどくなる妊活ですが、頑張っている自分を褒めて信じて頑張ってください!
施術者の考察
本症例では、鍼灸で直接「妊娠しやすくする」のではなく、身体の土台を整えることを軸に施術しました。
- 食べたものが栄養として使える(脾胃の改善)
- 骨盤内が温まり、血流が保たれる(瘀血の改善)
- 眠りの質が上がり、回復力が高まる(自律神経のバランス)
骨盤内を温める施術を続ける中で、ご本人の声にあるとおり「基礎体温がきれいな二層」が戻り、高温期も安定してきました。土台が整ったからこそ、再び体外受精に挑戦できる体力と心の余裕が育った、と考えています。
※あくまで一症例であり、同じ経過をたどることを保証するものではありません。
お読みいただいた方へ
- 当院の施術は、婦人科・生殖医療センターなどでの治療を代替するものではなく、医学的治療と並行して受けていただくものです。
- 鍼灸施術の効果には個人差があります。本記事は特定の結果を保証・断定するものではありません。
この記事の著者

市川博永(いちかわ ひろなが)
- はり師・きゅう師(国家資格)
- ふないり鍼灸整骨院長(開業18年、延べ10万人以上の施術経験)
- レガロ妊活専門鍼灸院院長(妊娠報告100人以上)
- 中医薬膳師(元料理人)
- IGL医療専門学校講師/婦人科セラピー協会講師・所属
- 自身も不妊治療を経験。その経験をもとに分子栄養学・中医薬膳を学び、妊活専門の鍼灸施術を行っている
- 自己紹介動画(YouTube)
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