【症例】PCOS傾向・冷え・脂肪肝があり、生理周期の乱れで一人目不妊に悩まれていた方が妊娠された症例
【お悩み】
学生時代は28日周期でしたが、社会人になってから徐々に生理周期が乱れ、不妊治療前には最長6か月月経が来ない時期もありました
不妊治療しだして生理周期は整ってきた
貧血(以前)
ガスが溜まりやすい
血糖値の数値は低め 脂肪肝あり
食後に眠くなる事が多い
冷え性
高温期が少し短い(12日)
初診の前にご質問をいただき何度かやり取りしました
妊娠報告アンケート(文字お越し)
来院された理由は何でしょう?
1人目妊活中なかなか成果が出ず悩んでいました。
不妊の原因にもなる冷え性も自覚していたので、体質改善が必要だと感じていたところ、妊活専門の鍼灸院を見つけて行ってみようと思いました。
はじめての体験施術はどうでしたか?
先生が優しくて話しやすく、施術も丁寧で安心しました。自宅からは少し距離がありましたが、ここに通って赤ちゃんを授かれるようになりたいと思いました。
具体的な数値や体調の改善はありましたか?
通うにつれて気になっていた足の冷えが少しずつ改善され、その状態が継続するようになりました
これから妊娠を目指される方にメッセージをお願い致します
妊活は身体だけでなく、心のモチベーションもかなり大切だと思います。妊活中、辛いこともたくさんあると思いますが、先生は落ち込んだり弱音を吐いても親身になって相談に乗ってくださり向き合ってくれました。仕事の都合に合わせて施術時間を調整していただいたり、LINEでも相談に乗ってくださり、いつも力になってくれて本当に心強かったです。悩まれている方はぜひ行ってみてほしいです‼︎
【施術方針】
[非アルコール性脂肪性肝疾患の定義 脂肪性肝疾患とは、肝細胞に中性脂肪が沈着して、肝障害をきたす疾患の総称である 非アルコール性脂肪性肝疾患は、肥満とそれに基づくインスリン抵抗性が主な病因である]
日本肝臓学会 からの抜粋
インスリン抵抗性のメカニズム
[内臓脂肪が過剰にたまると、大量に炎症物質が分泌されインスリン受容体をブロックして体内の炎症を引き起こします 肝臓や筋肉などに、脂質が蓄積することでインスリンの情報伝達が妨げられるほか、肝臓や膵臓でも慢性的な軽度の炎症が起こることが知られています]
インスリン抵抗性 ― 代謝の司令塔が機能しなくなるメカニズム からの抜粋
[多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、卵巣内で男性ホルモンの分泌量が増加することが原因と考えられています 男性ホルモンの分泌が増加するのは、血糖値を下げる“インスリン”というホルモンのはたらきが弱まるためです 男性ホルモンは卵胞の発育を抑制する、卵巣を包む膜を厚くする作用を持つため、正常な排卵が起こりにくくなり多嚢胞性卵巣症候群を発症するとされています] 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)メディカルノートからの抜粋
これらの文献や患者様の状態(脂肪肝・食後の眠気・血糖値が低めであることなど)を踏まえ、本症例ではインスリン抵抗性が関与していた可能性があると考えました
その結果として、PCOS様の状態につながっていた可能性も考慮し施術方針を立てました
先ずは、糖質から効率よくエネルギーを作るために重要なビタミンB1を中心に摂ってもらいました
ただビタミンBは、単体では機能しずらいので、 ビタミンB群全体を摂ってもいました
[ビタミンB群にからだの中で効率的に働いてもらうには、ビタミンB群は単体ではなく複合体で、核酸成分も一緒に摂るのが理想的です] 一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所 ビタミンB群からの
抜粋
このような栄養学的な考え方を参考に、エネルギー代謝をサポートする目的でビタミンB群をご提案しました
ホームケアとしては、 糖の乱高下の予防として、食後や甘い物を食べた後、軽い運動で、糖の取り込みをスムーズにするようにアドバイスしました
学生時代は、生理周期が乱れていなかった為 社会人になりストレスが増えて生理周期が乱れ始めたのでストレスを発散するようにアドバイスしました
東洋医学的には、
冷え・脂肪肝があり、ガス溜まりもある為 上手く気の生成が出来ていないと考えました
脾胃の状態を先ずは改善
また、 胸脇苦満があり特に右季肋部(肝臓) に圧痛がありました
胸脇苦満(きょうきょうくまん)とは、東洋医学で腹診のときにみられる所見で、肋骨の下あたり(季肋部)が張って硬くなり、押すと抵抗や痛みを感じる状態を指します [季肋部から脇腹が膨満し、圧迫感があって苦しい状態を胸脇苦満(きょうきょうくまん)という。この部を按圧すると抵抗と圧痛を訴える。胸脇苦満は、呼吸器から上部消化器の炎症の体性反射によるものと考えられている] 公益社団法人日本薬学会胸脇苦満 からの抜粋
当院では、こちらをベースに治療しています

※本図は当院で体質改善の考え方を説明するための模式図であり、一般的な医学的な治療手順を示すものではありません
腸には全身の約70%の免疫細胞が存在するとされています
腸内環境や消化機能の改善を目的に施術と生活指導を行いました
[腸は食べ物を消化吸収するだけでなく、全身の免疫を司るという重要な役割を果たしています。人間の腸には病原菌やウイルスなどの外敵を退治してくれる「免疫細胞」が集結し、その数は全身の7割を占めるといわれています。そして腸内の免疫細胞は良質な「腸内細菌」によって強くなります]
「腸」を整えて、免疫力をアップさせましょう抜粋
日本橋室町三井タワー ミッドタウンクリニック
【経過】
週一回 最初は、胸脇苦満(きょうきょうくまん)で 右季肋部に圧痛あり
2ヶ月後にクリニックで卵管造影をされましたが凄く痛かったみたいです
子宮卵管造影検査は本当に痛い?
[卵管造影の痛みの主な原因は 痛みの主な原因は、造影剤注入による子宮内圧の急激な上昇です 通常、子宮内腔は潰れた状態ですが、造影剤により急速に拡張されます。この際、子宮の筋肉(平滑筋)が引き伸ばされ、痛覚受容器が刺激されることで痛みが生じます また、造影剤が卵管を通過する際にも軽度の痛みが生じることがあります。特に卵管が細い場合や、軽度の詰まりがある場合は、造影剤が通過する際の圧力により、下腹部に鈍い痛みを感じることがあります]不妊治療専門 生殖医療クリニック錦糸町駅前院 抜粋
卵管の詰まりがあり また、下腹部の冷えも認められたため、骨盤内の血流にも配慮し、腹部を温める施術を行いました
3ヶ月頃には、冷えも少しずつ改善してきました
この頃には、人工授精へステップアップされました
6ヶ月経った頃には、 胸脇苦満(きょうきょうくまん)も落ち着き圧痛も改善しました
7ヶ月経った頃に次のステップアップの体外受精の為にクリニックの転院をする事にされました
8ヶ月経った頃に 体外受精までに少しタイミングが合わなかった為に人工授精をしましょうと最後の人工授精で 授かられご出産されました
【考察】
自覚症状として冷えもあり(特に下腹部) 東洋医学的には 胸脇苦満がみられ、腹診所見として右季肋部に圧痛がありました
一方、西洋医学的には脂肪肝や消化器症状も認められたため、消化器・肝機能への負担も考慮しながら施術を行いました
また、ガス溜まりなどもある為消化力も落ちていてエネルギー不足による冷えや高温期が短いと考えました
ので、脾胃をケアしながら腸の働きを整えることを目的に施術を行い、その結果、体調改善に寄与した可能性が考えられます
本症例では体外受精や採卵、移植などの生殖医療については医療機関で実施されています
当院では医療行為は行わず、鍼灸や生活習慣改善を通じて体調管理のサポートを行っています
*これらはあくまで一例であり、お体の状態や体質によってアプローチや経過は異なります
当院では、医療機関での検査結果や治療方針を尊重しながら、東洋医学的な所見(脈診・腹診など)と生活習慣・栄養状態を総合的に評価し、鍼灸施術や生活習慣改善をご提案しています。必要に応じて、主治医との連携をお願いする場合もあります
※本症例は、結果には個人差があり、妊娠を保証するものではありません
参考文献
・日本肝臓学会
・インスリン抵抗性
・メディカルノート
・日本薬学会
・一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所
・ミッドタウンクリニック
・生殖医療クリニック錦糸町駅前院
【この記事の著者】
市川博永
はり師・きゅう師(国家資格)
開業18年(ふないり鍼灸整骨院長) 延べ10万人以上の施術経験
レガロ妊活専門鍼灸院院長 (100人以上の妊娠報告)
IGL医療専門学校講師 婦人科セラピー協会講師 婦人科セラピー協会所属
自身も不妊治療を経験し、その経験をもとに分子栄養学・中医薬膳を学び、妊活専門の鍼灸施術を行っている
妊活症例レポート 症例報告 – 広島の妊活不妊鍼灸|レガロ妊活鍼灸院
妊活ブログ 妊活ブログ – 広島の妊活不妊鍼灸|レガロ妊活鍼灸院
自己紹介動画です https://youtu.be/4274dTY4OuQ?si=7lOkr0SDCQZ87783




