【症例】反復流産を繰り返した方が、胚盤胞を得て妊娠・安定期を迎えるまでの体質改善 何度も流産を繰り返され、当院にご来院された患者様のケースです。
[ご来院時の主なお悩みと状態]
• 慢性的な便秘と頭痛がある
• 子宮内フローラ検査で「良い菌(ラクトバチルス)」が検出されない
• 移植時は免疫抑制剤を使用している
• 何度も採卵を繰り返しているが、胚盤胞まで育たず、初期胚での移植を続けている
・初期胚での移植では着床するものの、毎回6〜7週で流産に至ってしまうというお悩みをお持ちでした。
当院では、まずは卵を「胚盤胞」までしっかりと育てるための体づくりから始めましょうと、アドバイスさせていただきました。
1. 下腹部の冷えと便秘へのアプローチ(東洋医学の視点)
当院では便秘や下腹部の冷えを伴う方は、子宮内フローラの環境にも影響が出ている方が多くみられる傾向があります。
腸内環境や生活習慣の改善が、全身の健康維持に役立つ可能性があると考えられているため、まずは腸内環境を整えるために、乳酸菌の摂取や消化を助ける酢の物を食事に取り入れるようアドバイスしました。
また、頭痛があり下腹部が冷えている状態から、
東洋医学的には「気」が上方に逆流し、内臓や下肢への巡りが悪くなっていると考えました。
東洋医学において「気」には5つの作用(①推動作用、②温煦作用、③防御作用、④固摂作用、⑤気化作用)があります。
施術によって気を下腹部に集めることで、体を温める「温煦(おんく)作用」を高め、悪い菌に負けない「防御作用」を強めることを目指しました。
【経過】 腸内環境が整うにつれ便秘が次第に解消。
仕事が忙しい朝などは、お医者様から処方されているマグミット(緩下剤)も併用しつつ、安定して長くても2日に1度は排便できるようになりました。
2. 卵巣機能をサポートすることを目的に分子栄養学的アプローチ
腸内環境の改善に伴い、それまで難しかった「胚盤胞」まで卵が育つようになりました。
しかし、まだ卵のグレードが上がらないという課題が残りました
当院では、卵巣機能や卵子の発育をサポートすることを目的として、細胞の代謝を促す「ビタミンB群」の積極的な摂取をご提案しています。
葉酸・ビタミンB6・ビタミンB12は、正常なメチレーション反応
*に関与する栄養素として知られています
(※参考:天王寺こいでクリニック 心療内科「メチレーション回路全体図」)
当院では、栄養素を全身へ効率よく届けるためには血流も重要だと考えています。
そのため、東洋医学的な視点から骨盤内や下腹部の巡りを整えることを目的として集中的に施術を行いました。
天王寺こいでクリニック https://rainafterfine.com/2019/08/28/post-3249/
メチレーション回路の図 https://rainafterfine.com/wp-content/uploads/2019/08/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88-2019-08-29-10.41.05.png
【結果】 次第に胚盤胞の評価(グレード)にも変化が現れ、最終的に「AA」「AB」という非常に高グレードな胚盤胞を2個採卵することに成功しました。
その後の移植で無事に着床。
妊娠初期にはつわりや切迫気味の症状もありましたが、現在は無事に安定期を迎えられています。
*これらはあくまで一例であり、お体の状態や体質によってアプローチや経過は異なります。
当院では丁寧なカウンセリングをもとに、お一人おひとりに合わせた施術を行っています
また 本症例では体外受精や採卵、移植などの生殖医療については医療機関で実施されています。
当院では医療行為は行わず、鍼灸や生活習慣改善を通じて体調管理のサポートを行っています。
※本症例は、結果には個人差があり、妊娠を保証するものではありません。
【この記事の著者】
市川博永
はり師・きゅう師(国家資格)。
開業18年、延べ10万人以上の施術経験を持つ。
自身も不妊治療を経験し、その経験をもとに分子栄養学・中医薬膳を学び、現在は妊活専門の鍼灸施術を行っている。IGL医療専門学校や婦人科セラピー協会で講師も務める。



